1997-02-05 第140回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第1号
その型は今も続いているわけですが、しかし冷戦が終わってみますと、フィリピンの基地は既に引き揚げましたし、タイにかつてあったものもありませんし、ニュージーランドは核の問題に敏感になって変化するというわけで、韓国という前線に位置する国を別にしますと、オーストラリアと日本のみがアメリカとの二国間安保条約を強く維持している。
その型は今も続いているわけですが、しかし冷戦が終わってみますと、フィリピンの基地は既に引き揚げましたし、タイにかつてあったものもありませんし、ニュージーランドは核の問題に敏感になって変化するというわけで、韓国という前線に位置する国を別にしますと、オーストラリアと日本のみがアメリカとの二国間安保条約を強く維持している。
そこで、核の脅威を何人かの委員の質問に対して今お答えになりましたが、例えばソビエトに対しては一定のいわゆる脅威ということで反ソ的というか、親米反ソという言葉で言えば反ソ的と言われるところから、今のロシア体制を中心にしたところではそれがないとすれば、二国間安保条約ということなら例えば日ロ安保条約とか日中安保条約というのがあり得ても不思議でないと。
それから二国間あるいは三国間あるいは数国間の集団安全保障条約もございますが、あまた集団安全保障条約機構のあるうちに、日本は日米安保条約というもので日本の平和と安全を守っていこう、こういう意味合いでございまして、私がいつも強調いたしたいのは、昭和三十五、六年ごろにとかく世の中に間違って宣伝されました日米安保条約だけが世界に存在するただ一つの安保条約ではない、たくさん安保条約がございまして、そのうちの二国間安保条約